みずほフィナンシャルグループ(FG)とLINEは3月30日、共同で開業を目指してきた新銀行「LINEバンク」のプロジェクトを中止すると正式に発表した。「安全・安心で利便性の高いサービス提供には、さらなる時間と追加投資が必要であり、期待に沿うサービスの提供が現時点では見通せない」と判断した。
みずほFGとLINEは「LINEバンク」のプロジェクトを中止すると正式に発表した
両社は2018年11月、新銀行の設立を発表し、それぞれの傘下のみずほ銀行とLINEフィナンシャルが共同出資して19年5月に準備会社を設立。「LINEアプリ上で全ての銀行サービスが完結する『スマホ銀行』の提供」を掲げ、20年度の開業を目指していた。
一方、システム開発の遅れや、21年にみずほ銀行で相次いだシステム障害を受け、計画の見直しが迫られていた。
「LINEバンク」中止の公表文
今後、LINE バンク設立準備株式会社の解散・清算手続きなどを進める。両社が共同事業として展開している個人向けローンサービスについては、引き続き協力関係を維持するとしている。
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