まだ3店舗しか運営していないジムエリアだが、勝算を見込む理由があると中川さんは話す。それは「筋トレの玄人でも、ジム後にソフトクリームを食べる」というデータがあるからだ。
快活フロンティアは、会員制フィットネスジムの『Fit24』も運営しており、114店舗あるうちの半数が快活CLUBと併設している。併設店舗の顧客動向を調べると、帰りに快活CLUBに寄ってソフトクリームを食べて帰る客が一定数いることが分かった。
「Fit24では、毎日のようにトレーニングする人も多いです。そんなFit24のお客さまにもソフトクリームは需要があるので、初心者の方はさらにもっとゆるくフィットネスをしたいのではないかと思います」と中川さんは説明する。
こうしたデータからも、前後に快活CLUBで漫画を読んだり、ソフトクリームを食べたりできる快活CLUB内でのフィットネスに需要があるのではないかと考えた。
顧客側のニーズだけでなく、快活CLUBの客層を広げる狙いもある。
快活CLUBは基本的に、座ったら動かないような「静」のコンテンツで成り立っている。カラオケやダーツ、ビリヤードもあるが、あまり大きく動くものではない。これまでとは真逆の「動」コンテンツであるフィットネスを取り入れることで、新規顧客の獲得を見込んでいる。
中川さんは「客層を広げていかないといけない、という意識があります」と説明する。
「快活CLUBはヘビーユーザーの方が多く、既存のお客さまが95%で、新規のお客さまが5%しかいらっしゃいません。特に近年増えてはいるのですが女性のお客さまが少なく、まだ全体の20%ほどです。消費力の高い女性に来ていただけていないのが課題なので、今回の初心者向けフィットネスで解決してほしいポイントです」
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