iモード、オート三輪、企業戦士、コギャル――三省堂は、こうした時代の変化によって使われなくなった言葉だけを集めた「三省堂国語辞典から消えたことば辞典」を発売した。価格は2090円。辞書としてだけでなく、昭和レトロや平成レトロを楽しめる商品として注目度アップを狙う。
三省堂国語辞典の前身である「明解国語辞典」は1943年発刊。以降、2022年発刊の「三省堂国語辞典 第八版」までの計9回の改訂で削除された項目から1000項目を厳選し、当時の紙面をそのまま拡大して五十音順に配列した。
各項目には脚注を付け、削除した版数・年次を明示している。「オート三輪(車)」「キーパンチャー」「コギャル」「バスガアル」「メーンエベント」など15項目は活字を大きくし、時代背景や関連語なども記載した。
また、耳馴染みのない言葉の理解を助けるため、50点ほどの描き下ろしの際絵も掲載。巻末ではさらに1000項目を紹介しており、計2000の削除語を古い版数順に一挙掲載した。
同社は2月、辞書の解説を生かしたLINEスタンプを配信。「説明がちょっとウザいけどなんか好き」「敬語警察に送りたい」とSNS上で大きな話題を呼んだ。このLINEスタンプ第2弾として、「消えたことば」から現代にも通ずる40語のスタンプを本書の出版記念に配信開始する予定だという。
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