三重県のリゾート施設「志摩地中海村」が打ち出した1泊2食付き300円の宿泊プランがネット上で話題となっている。6月の開業30周年を記念した取り組みで、4月と5月の宿泊分を抽選式で募集したところ、一時サーバダウンするほどの反響があった。
同プランは平日限定1組に、1泊2食付きの宿泊プランを300円で提供するという低価格が特徴の限定プラン。当選すれば最大4人が宿泊可能で、4人家族でも1200円で利用できる。1日目の夕食と、2日目の朝食は、ギリシャのミコノス島にある食堂をイメージしたレストラン「Taberna AZUL-タベルナ・アスール」でビュッフェ形式で提供。地元の新鮮な魚介類を使ったオードブルや、ご当地和牛などを使った肉料理、てこね寿司や伊勢うどんなどの郷土料理を堪能できるようにしている。
親会社IXホールディングス(三重県伊勢市)の広報によると、4月分は23日分の宿泊枠に対して4万件、5月分は18日分の枠に対して3万5000件の応募があったという。4月分を募集した際にはアクセスが集中し、サーバがダウン。このため、4月1日から5日まで行った5月分の募集時にはサーバを増強して対応した。一連の反響に対して「想定を上回る応募があり、驚いている」との受け止めを示す。
平日限定1組のみの販売とはいえ、1泊2食付きで300円という衝撃価格。「宿泊業の性質上、時期によって価格が変動するため、割引率でお伝えするのは難しい」(同社広報)とのことだが、およそ1泊2万5000円のプランを格安で利用できる。
開業30周年を控え、社内で検討して募集を決めた。創業年数にちなんで、検討段階では30円や3000円などの案もあったが、最終的に300円に設定。同社広報は「赤字覚悟でインパクトを重視した金額にした」と話す。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング