Z世代の45%は「自分の字が嫌い」、理由は?自分の字が嫌いになる傾向

» 2023年04月09日 08時00分 公開
[青山ひかりITmedia]

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 パイロットコーポレーション(東京都中央区)は、19〜25歳の学生や社会人を対象に、自分の文字の好き嫌いや手書きに対する印象を調査した。デジタルネイティブと呼ばれるZ世代の半数近くが自分の書く字が嫌いで、字を書くことが少ない人ほど嫌いになる傾向がうかがえた。

 Z世代に「自分の字や手書きすることが好きか」と質問したところ、「嫌い」が16%、「どちらかというと嫌い」が29%で、計45%が自分の手書きの字を嫌っていることが分かった。

photo 半数近くが自分の字が嫌いと回答(出所:プレスリリース、以下同)

 自分の字が嫌いと答えた人に、その理由を尋ねたところ「字が汚い・癖があるから」(71.1%)がトップ。次いで「理想通り書けないから」(54.4%)、「人に指摘されたことがあるから」(12.2%)だった。

 手書きする頻度と自分の字が好きかどうかの関係を調べると、「週に4〜5回以上」手書きで書く人で自分の字を嫌いと答えた人が34.5%だったのに対し、「2週間に1回以下」しか手書きで書かない人は67.5%が自分の字を嫌っていた。手書きで書く機会が少ない人ほど、自分の字を嫌いになる傾向がうかがえた。

photo 文字を書くことが少ない人ほど自分の字が嫌いな傾向に

 手書き文字を受け取ったときに相手の印象が変わったかどうかを聞いたところ、「良い印象になった」が20.8%、「やや良い印象になった」が30.1%で、半数が好印象だった。「特に変わらない」も43.9%で、9割以上は相手の印象が悪くなっていなかった。

photo 9割以上は手書きで相手の印象が悪くなっていない

 あまり手書きで書かない人(週3回未満の人)に手書きで書くメリットを聞くと、「記憶に残りやすい」(43.3%)、「思考の整理がしやすい」(36.6%)、「感情が伝わりやすい」(20.7%)といったことを感じていることが分かった。

 あまり手書きで書かない人に「手書きの文字で書かれたものを受け取ったとき、嬉しい気持ちになる?」と質問したところ、76.7%が「嬉しい」と回答。その理由の1位は「感情が伝わってくるから」(54.3%)、次いで「温かみを感じるから」(47.3%)、「時間と手間をかけて書いてくれたと思うから」(46.0%)と続いた。

 インターネットを使った調査で、200人が回答した。調査時期は2月。

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