ポイントの引き上げ自体は大いに歓迎したいところではありますが、長期にわたる資産形成にはわずかな影響しかない、という点には注意が必要です。
楽天が4月6日に開いた報道関係者向けのセミナーでは、「楽天グループではなく個人の見解になるが、ポイントはあくまできっかけ作り。NISAは10年単位で付き合っていく制度であり、将来的にサービス内容の変更もあり得る」(楽天証券経済研究所副所長兼ファンドアナリストの篠田尚子氏)とのアドバイスがありました。
そういう意味では、自分にあった方法で積み立てを続けることが最も重要といえるでしょう。その上で、将来のことは誰にも予想できない以上、目の前にある0.5%、1%のポイントを確実に取っていきたいという気持ちも分かります。
今後も新NISAに向けて各社の動きが予想される中で、分かりやすい数字でおトクさを示すことのできるポイント還元率は、引き続き競争の軸になりそうです。
1979年生まれ。10年間のプログラマー経験を経て、フリーランスのITジャーナリストとして2012年に独立。主な執筆媒体は日経クロステック(xTECH)、ASCII.jpなど。取材を兼ねて欧州方面によく出かけます。
ヤフーニュース個人:「ITジャーナリスト2.0 山口健太」
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