LGBTQ+当事者であることで、やりたい仕事に就くことや続けることを諦めた経験を聞くと、31.5%が「ある」と回答した。
諦めた経験のある人に、仕事探しのどの段階で諦めたかを尋ねると、78.1%が仕事に応募する前に諦めていた。やりたい仕事に就くことを諦めた理由の1位は「男性らしさ・女性らしさの決め付けなど、多様な性のあり方について理解のない発言をされた」(17.1%)だった。
LGBTQ+当事者がやりたい仕事を諦めないために、企業や職場に求めることを尋ねると、1位が「差別的な発言・行動をする上司・同僚がいない」(24.7%)で、2位が「カミングアウトしない人も、職場の居心地がよい」(23.8%)、3位が「カミングアウトしない人も、職場での人間関係を深められる」(20.1%)だった。
また、今よりもっと違和感や生きづらさを感じず安心して働くために企業や職場に求めることは、1位が「誰もが自由な服装や髪型・言葉遣いなど、特定のジェンダー観に縛られずに働ける」(21.1%)ことだった。次いで「カミングアウトしなくても不利がないような制度や従業員の意識がある」(19.9%)、「自分を理解してくれ、今後の仕事やキャリアの相談に乗ってくれる人がいる」(15.4%)となった。
調査は全国の20〜50代3万643人(うちLGBTQ+当事者1000人)を対象に、インターネットで実施した。期間は3月17〜27日。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング