選考は「10社以下」が8割──売り手市場の就活で「企業の絞り込み」の実態

[ほしのあずさ，ITmedia]

　就活情報サイトを運営する学情（東京都千代田区）は、2024年3月卒業予定の大学生・大学院生を対象に、就活での「プレエントリー・選考参加」に関するアンケート調査を実施した。その結果、8割以上の学生が選考参加社数を「10社以下」に絞っていることが分かった。

画像はイメージです（提供：写真AC）

　「これまでにプレエントリーした社数」について尋ねたところ、「2社以下」（25.6％）という回答が最も多かった。次いで「11〜20社」（20.8％）、「6〜10 社」（18.1％）、「3〜5社」（14.6％）と続き、6割以上の学生が「10社以下」と回答していた。

プレエントリーした社数は？（学情調べ　以下同）

　「セミナーに参加した社数」は、「2社以下」が最多で26.1％だった。2位以下は「6〜10社」が22.3％、「11〜20社」19.9％、「3〜5社」18.6％で、約7割の学生が「10社以下」と回答した。

　回答者からは、「業界を絞っている人は、セミナー参加社数が5社以下や、10社以下の人が多いと思う」「インターンシップに複数参加しているので、改めてセミナーに参加している企業は少ない」「大学4年生になってから就職活動を始めたので、これからセミナー参加を増やしていきたい」などの声が寄せられた。

セミナーに参加した社数は？

　「これまでに選考参加を経験した企業数」については、最も多かったのは「2社以下」（37.5％）だった。その他、「3〜5社」が24.3％、「6〜10 社」が20.3％と、8割以上の学生が「10社以下」と答えた。

　学生からは「本当に入社したい企業に絞って選考を受けている」「合否などの進捗を見ながら選考に参加する企業を決めていきたい」などの意見があった。

選考に参加した社数は？

　調査はインターネットで、4月11〜24日に実施した。有効回答数は403件。