ほっともっと、「釜揚げしらす弁当」が狙う年齢層は? 担当者に聞く期間限定商品

» 2023年05月09日 15時36分 公開
[昆清徳ITmedia]

 プレナスは5月9日、持ち帰り弁当店「ほっともっと」の新商品発表会を都内で実施した。ほっともっとを利用するのは40代半ばの男性が多いが、新商品はそれ以外の層に訴求するための工夫をしているという。

40代半ばの男性が特に多く利用している

 5月9日に発売するのは「〜レモンが決め手!〜『旨塩豚カルビ』シリーズ」だ。同商品の旨塩ダレには瀬戸内産の藻塩を使用しており、北海道産の日高昆布とかつおのうまみを加え、ごま油とねぎ油で風味よく仕上げている。また、アクセントとして大粒の黒コショウとガーリックが入っているのも特徴だ。別添えのレモンを絞ることで味の変化を楽しめるようにした。

女性向け商品の特徴は?

 同商品は、ターゲットに応じて3種類の弁当を用意している。

 肉の量やごはんの量がベーシックなタイプは580円で、ターゲットは40〜50代男女としている。20〜30代の男性向けには、通常の2倍の肉を盛り付けたバージョンを870円で提供する。

40〜50代男女向け「旨塩豚カルビ弁当」
20〜30代の男性向けは肉の量を2倍にしている

 20〜40代の女性向けには、もち麦ごはんの上に肉を盛り付けた商品を490円で販売する。女性向け商品はごはんの量が少ないのが特徴で、食物繊維を気軽に摂取できる点もアピールする。

20〜40代の女性向けはごはんの量を少なくしている

 このように、旨塩豚カルビが主役という点は変わらないが、構成やボリュームを変えることで幅広い層に訴求していく狙いがある。

釜揚げしらす弁当のターゲットは?

 5月18日から期間限定で販売するのは「釜揚げしらす弁当」(550円)だ。

 この商品は、ごはんの上にふんわりとした食感の国産しらすと、2種の海鮮天ぷらを盛り付けている。瀬戸内海周辺で水揚げされてから釜揚げまでの時間を短縮することで、しらす本来の味わいが楽しめるように仕上げた。さらに、しらすの味を引き立たせるために特製の「だし醤油」も用意している。

50〜60代の男女を狙った「釜揚げしらす弁当」

 担当者によると、釜揚げしらす弁当は例年販売している商品で、ターゲットは50〜60代の男女だという。

 ほっともっとは全国に2452店舗(4月末時点)あり、若年層やファミリーなどをターゲットとした商品で新規顧客を獲得する方針を掲げている。細かくターゲットを分けた商品で客層を拡大できるか。

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