ほとんどの単純作業は自動化できる、OniGO社のSaaS活用術残業やエラーを減らした(1/3 ページ)

» 2023年05月11日 09時25分 公開
[岡のぞみITmedia]

 人事の繁忙期は年に5回と言われている。採用活動の時期、新入社員の入社時期、査定・昇給の時期、社会保険算定の時期、年末調整の時期だ。そして労務を兼任している人事の場合、これらに加え、給与計算の発生する毎月末も残業が増える。

 「毎月同じ作業をしている」「もっと効率化できる気がする」と思いながらも、毎年、毎月同じフローで業務をこなしている人も多いのではないか。

 各種SaaSを導入することで、繰り返し発生する業務の効率化と残業時間の削減を実現したのがOniGO社(東京都目黒区)だ。同社は2021年8月より、注文から最短10分で届く宅配スーパー「OniGO」を運営している。

OniGOのサービス概要

 直営店舗を配送拠点として商品を管理するダークストア型のほか、スーパーマーケットとも業務連携を進めている。22年5月にはUber Eatsとも提携したことで、Uber Eats上でOniGOの商品が注文可能となったほか、OniGOの商品配達をUber Eatsの配達員が行うことで、配達エリアと顧客層の拡大も実現している。

 OniGO社の売上高(22年12月)は前年比14倍と、過去最高を記録するなど、急成長を遂げている。企業の成長と比例して、従業員数も増えていく。21年8月に1号店がオープンしたとき、スタッフの数は20人だったが、わずか半年で300人以上に。それに伴い、バックオフィスの業務も増え、煩雑化したという。

 コーポレート部門の枦山(はぜやま)恵里さんは、オープン時から労務管理や勤怠人事を担っていて、自社以外にも複数社の仕事を請け負っている。プライベートでは、7歳と10歳の子を持つ母親だ。仕事と子育てとの両立を図るため、常に効率化できる業務やツールを探しているという。事業成長の裏側で、どのように業務の自動化・効率化を行ったのか、話を聞いた。

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