行列、予約必須…… 「ガチ中華」が続々オープン ここまで注目される理由は?長浜淳之介のトレンドアンテナ(3/6 ページ)

» 2023年05月16日 05時00分 公開
[長浜淳之介ITmedia]

日本企業も注目

 日本の外食企業もガチ中華へのチャレンジを始めている。

 「丸亀製麺」のトリドールホールディングスは、雲南スパイシーヌードル「譚仔三哥米線」(タムジャイ サムゴー ミーシェン)の日本1号店を22年3月、新宿にオープン。行列ができる人気店となった。

 その後、譚仔三哥米線は、同年4月に吉祥寺、同年5月に恵比寿と立て続けにオープン。東京に3店が営業中だ。

タムジャイ サムゴー吉祥寺店

 同社は、17年に香港で人気を集めており52店展開していた「譚仔雲南米線」、18年にはそれと現地で人気を二分する「譚仔三哥米線」56店を相次いで買収。香港の雲南スパイシーヌードルでは圧倒的なシェアを持つ企業となっている。 

タムジャイ サムゴーの完成例。マーラースープ。具材はチンゲン菜、ほうれん草、えのき茸、牛赤身肉
サイドメニューのスパイシーなチキン、トーフェイチキン

 譚仔三哥米線はトリドール傘下のタムジャイ インターナショナルによって、シンガポール、中国の深センにも進出。雲南スパイシーヌードルの2ブランドで200店を超え、5年前より店舗数をほぼ倍増させるという急成長を遂げている。世界的な雲南スパイシーヌードルの発展を目指す中で、日本への進出が決まった。日本ではガチ中華への関心が高まっているタイミングなので、商機を逃さないというわけだ。

タムジャイ サムゴーの注文方法(出所:リリース)

 お米をつかった麺料理は、ベトナムの「フォー」が日本でも既に知られているが、中国南部でも盛んに食べられている。そうした中国の米線の一端が知れる店となっている。

 6種類のスープと、10段階の辛さを選択可能とした。辛い物が苦手な人も、激辛が好きな人も楽しめる仕様。スープは、シビ辛のマーラー、酸っぱ辛いサンラー、トマトなどがある。

タムジャイ サムゴーの選べるスープ(出所:リリース)
タムジャイ サムゴーの選べる具材(出所:リリース)

 具材は11種類の野菜やキノコ、6種類の牛・豚・鶏がそろった肉、2種類の海鮮などから選べ、自分好みのヌードルが作れるのが譚仔三哥米線の魅力。何を選んで良いのか分からない人には、お勧めの組み合わせも提案されている。予算は1000円前後だ。

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