回転寿司の店員が「皿」を数えなくなっている背景 間違うと売上減、迷惑動画の影響も大手各社に聞いた(2/3 ページ)

» 2023年05月17日 05時00分 公開
[昆清徳ITmedia]

くら寿司ではゼロ

 くら寿司ではどうか。

 同社では2021年末までに「スマートくら寿司」というシステムを全店に導入している。入店してから退店するまで店員と接触することなく寿司を楽しめるようにしたものだ。コロナ禍で非接触のサービスが求められたことや、生産性向上などを目的に導入が進んだ。

くら寿司、回転レーンからとる際にカメラがカウント

 来店してから自動案内機でチェックインした後、利用客は自分からテーブルに移動する。その後、レーン上に回っている寿司を自分で取ったり、タッチパネルで好きなものを注文したりする。回転レーン上を流れている商品を取る際、レーンに取り付けたカメラが皿を自動でカウントしている。食事が終わったら、各テーブル席にある投入口に皿を入れる。これは、カメラが認識した皿と、タッチパネルで注文した皿の数が合っているかダブルチェックする意味がある。全ての皿を投入した後、利用客はセルフレジで会計を済ませる。

くら寿司、投入口に皿を入れてダブルチェック

 同社の広報担当者によると、何らかのトラブルや数え間違いといったケースを除き、店員が皿を数えることはないという。

くら寿司、入店から退店まで従業員と非接触

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