世間を騒がせた迷惑動画の影響もあり、大手回転すしチェーンの提供方法が大きく変わりつつある。一方、くら寿司は迷惑行為を感知する新システムを開発し、すしを回転させることにこだわる。背景には何があるのか。
回転すしチェーン「すし銚子丸」を運営する銚子丸(千葉市)は3月3日、回転レーンを使用した商品の提供を4月26日までに順次終了すると発表した。全店でタッチパネルを使用した注文方法「フルオーダーシステム」に移行する。
すし銚子丸の横浜都筑店では、2月4日に電子タバコの吸い殻が共用ガリの箱の中に混入していることが判明しており、同社はこの件について都筑警察署に相談済みだ。
移行する理由は「迷惑行為への対策」「フードロス削減」だという。銚子丸の主力は「江戸前寿司を指向したグルメ回転寿司業態」で、鮮度や従業員の接客サービスをセールスポイントとしていた。同社が運営するの店舗数は92店舗だ(2022年5月15日時点)。
スシローも迷惑動画を受け、レーンで注文した商品のみを提供するスタイルに変更している。一部店舗では、専用レーンで注文した商品が席まで届くようになっている。また、席とレーンの間に透明なアクリル板を順次設置していく予定だ。あきんどスシローの広報担当者は、従来のような提供方式に戻るかどうかは決まっていないと説明する。
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