回転すし業界では、脱・回転の動きが強まっている。
「魚べい」などを展開する元気寿司(宇都宮市)は、12年7月、東京都内に回らないすしの1号店を実験的にオープン。その後、お客がタブレットで注文した商品を特急レーンで届けるタイプの店舗を増やしていった。
回らないすし路線を推進した当時の法師人(ほうしと)尚史社長は、「全体の売り上げに占める注文率が8割を超えたため」と改革の背景を説明している(出所:「回転しない寿司」路線から6年 元気寿司が思い知った“意外な効果”)。回転レーンをやめることで、「つくりたてのすしを提供できる」「オープン前の作業が減る」「会計時、皿の数え間違いがなくなった」といったメリットが出てきたという。
現在も同社はこの路線を進めている。回転レーンを設けない「オールオーダーシステム」を採用しており、廃棄率が大幅に減ったという点をアピールしている。
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