なぜ、くら寿司は「回転」にこだわる? 迷惑行為で「スシロー」「すし銚子丸」は注文制コロナ禍の影響も(3/4 ページ)

» 2023年03月09日 05時00分 公開
[昆清徳ITmedia]

コロナ禍で脱・回転が加速

 コロナ禍をきっかけに、かっぱ寿司やはま寿司ではほとんどの店舗でタッチパネルで注文した商品だけを提供するスタイルに切り替えた。衛生面で心配する利用客が増えたためだ。

はま寿司の店内

 はま寿司の場合、通常の運営方式に戻す可能性もあるとしていた。しかし、その後はタッチパネルで注文したすしをストレートレーンで提供する方式に切り替えることになった。現在、回転レーンが残っているのは全575店舗(23年2月末)のうち約1割。その1割の店舗でも、基本的にはタッチパネルで注文した商品を流しており、徐々にストレートレーンのタイプに移行する予定だ。

 かっぱ寿司はコロナ前から回転レーンではなく、注文があったすしだけを届けるタイプの店を増やす方針を打ち出していた。背景には注文比率が高まっていたことがあった(出所:かっぱ寿司/回転レーン廃止、注文タイプ店舗を増加)。

2015年発表のかっぱ寿司「階層レーン『すし特急』」(出所:プレスリリース)
注文された商品だけを流しているかっぱ寿司(出所:かっぱ寿司公式Webサイト)

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