大手回転寿司チェーンで、会計時にテーブル上の皿を数える行為が減りつつある。その背景には何があるのだろうか。
はま寿司では、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、利用客がタッチパネルで注文した商品のみを提供するようになった。また、会社の方針として、商品を直接席まで届けるストレートレーンタイプの店舗を増やしている。こうして店舗では、タッチパネルに注文履歴が全て残っているため、そのまま会計することが可能だ。店員が食べ終わったテーブルの皿を数えることは基本的にはない。
例外はある。約570店舗のうち、約1割では回転レーンが残っている。タッチパネルで注文した後、店員が商品をレーン上に流して利用客はそれを受け取る仕組みだ。広報担当者によると、こうした店舗では流れてきた商品を見逃したり、他の客が注文した商品を間違って取ったりする可能性があることから、会計時には店員が皿を数えるようにしているという。
はま寿司ではストレートレーンのタイプの店舗を増やしていく予定なので、皿を数える行為は減り続けることになる。
スシローでは、迷惑動画の影響を受けてレーン上にはタッチパネルで注文した商品のみを流している。専用レーンがある店舗では、各テーブルに注文した寿司が届く。また、専用レーンがない店舗では、回転レーン上に注文した商品を流し、利用客が受け取っている。
広報担当者によると、注文の履歴は全てタッチパネルに残っているが、間違った商品が提供されてしまったといったミスを防止するため、会計時には店員が数えているという。片手に収まるサイズの読み取り機を皿にかざし、カウントする。
一方、タッチパネルの会計ボタンを押した後、店員が皿を数えることなく、そのままセルフレジでお金を払うスタイルの店舗も存在する。
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