WOWOWは5月18日、サッカーのスペイン国内リーグ「ラ・リーガ」の放送を今季限りで終了すると発表した。同社は2003-04シーズンから20年にわたって放送していた。終了の理由について同社は「放映権料が高騰したため」と説明している。
ここ数シーズンはDAZNとのサブライセンス契約で同リーグを放送していた同社。日本代表の久保建英選手(レアルソシエダ所属)の出場試合など注目試合を中心に毎節最大5試合を生中継していた。契約の金額や年数など詳細は明らかにしていないものの、来季以降の契約でDAZNとの交渉がまとまらず、終了に至ったとみられる。
同社の担当者は「他のスポーツも同じだが、ラ・リーガの放映権料が高騰しているのは事実。われわれはスポーツ以外のコンテンツも手掛けている。終了は他事業との兼ね合いも含めた総合的判断」と明らかにした。
放送終了の発表に合わせて、同社は公式Webサイトを更新。「来季を楽しみにしていたお客さまの期待に沿うことが出来ず申し訳ない」と謝罪する一方「今まで番組を支えてくださった皆さまに厚く御礼申し上げる。20年の長きにわたり、WOWOWのラ・リーガをご視聴いただきありがとうございました」と契約者への謝意も示した。「引き続き放送と配信で今シーズン最終節までお届けする。今季閉幕までお付き合いいただきたい」としている。
欧州ではラ・リーガに加え、英プレミアリーグ、独ブンデスリーガ、伊セリエA、仏リーグアンを「5大リーグ」と総称することが多い。欧州サッカー連盟(UEFA)が発表している国別リーグランキングではラ・リーガはプレミアリーグに次ぐ、欧州2位にランクインしており、世界最高峰のプロサッカーリーグとして知られる。
欧州最強クラブを決める「チャンピオンズリーグ」(CL)で史上最多14度の優勝を誇るレアルマドリードと、パスサッカーで一時代を築き、今季、4季ぶりにリーグを制したバルセロナの2クラブが毎シーズン優勝争いをけん引しており、久保選手も19-20シーズンからプレーしている。
同社はユーザー勧誘施策の一環として、久保選手に密着したオリジナルドキュメンタリーも制作している。ドキュメンタリー作品の配信を継続するかなど今後の予定については未定だという。
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