M&Aキャピタルパートナーズ(東京都中央区)は、物流・運送業の経営者100人を対象に業界の運賃値上げ交渉の実態を調査した。半数以上が運賃値上げ交渉を実施しているが、要望通り値上げできたのはそのうち17.3%にとどまった。
物流・運送業界の先行きを尋ねると、70.0%が「厳しくなる」と回答した。また、83.0%が「近年の経営は厳しい」と回答した。背景には、ウクライナ危機に起因する燃料高騰やドライバー不足・高齢化による人材確保難や人件費高騰、小口配送の増加などの問題がある。
荷主企業に対する運賃値上げ交渉に関する意向については、52.0%が既に交渉しており、19.0%がする予定だった。予定はないと回答した22.0%を対象に、今後の運賃値上げ交渉について尋ねると、72.7%がしたいと回答した。
既に値上げ交渉した(52.0%)企業の交渉結果は、どのようなものだったのか。要望通りの値上げが実現していたのは17.3%だった一方で、30.8%は値上げは実現したものの要望より少なかったと回答した。また、25.0%の企業には変化がなかった。
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