派遣の仕事探しサイト「エン派遣」を運営するエン・ジャパン(東京都新宿区)は、2023年4月度の募集時における平均時給分析結果を発表した。その結果、最も時給が高い職種は「IT・エンジニア系」(2519円)、2位は「クリエイティブ系」(2031円)、3位は「技術系」(1967円)となった。
関東、東海、関西の三大都市圏平均時給は1653円だった。前月(1652円)、前年同月(1611円)ともに上回った。職種別平均時給を見ると「オフィスワーク・事務系」をのぞく他職種は、前年同月比で増加している。
同社は、平均時給の上昇には「コロナ収束に伴う人流の回復」が影響していると分析している。最も増減率の高い「IT・エンジニア系」は、航空券や旅券、イベントチケットのオンライン化に伴い、発券システムにまつわるSEや運用管理・保守の求人が増加。平均時給は前年同月の2334円から2519円と、7.9%上昇している。
次に時給の増減率が高いのは「医療・介護系」(平均時給1448円)で前年同月比+6.4%、次いで「営業・販売・サービス系」で平均時給は1564円と、前年同月より1.6%増加している。
「販売・サービス系」では、アパレル系販売スタッフの求人が増加している。背景にはコロナ収束による商業施設の新設があり、店舗数の増加からスタッフ採用が急務だという。人手不足を補うべく、時給を上げて募集する動きが出ていると、同社は推測している。
平均時給をエリア別に見ると、関東が1739円(前年同月比+3.2%)、東海が1436円(同+0.3%)、関西が1506円(同+4.2%)と、全エリアで前年同月比を上回った。
同社は、コロナ収束により花火大会や音楽フェスなどの大型イベントが再開することから、運営スタッフの求人も増加すると見込んでいる。人手不足の中、職種を超えて採用難度が上昇するため時給の相場も上昇すると見ている。
調査は、「エン派遣」掲載の全ての職種の求人情報をエリア別に集計した。
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