消費者の傾向、若者の価値観、働き方の変化――このコーナーでは、ビジネスパーソンの働き方や企業の戦略立案に役立つようなさまざまな調査データを紹介していく。
MMDLabo(東京都港区)が運営するMMD研究所は、「ChatGPT」など対話型AIサービスの利用状況に関する調査結果を発表した。ChatGPTを利用したことがある人の割合は1割。その中で、仕事に役立てるために使っている人は約3割だった。
グローバルで利用者数が増えているChatGPTをはじめ、対話型AIの利用が広がりつつある。一方、どのような領域でうまく活用できるのか、まだ手探りの段階でもある。そんな対話型AIの各サービスについて、同研究所が5000人を対象に調査した。
各サービスの認知・利用状況について、「1カ月以内に利用した」「過去利用したことがある(1カ月以内には利用していない)」を合わせた割合は、ChatGPTが10.0%だった。その他、「Microsoft Bing AI」は6.1%、「LINE AIチャットくん」は5.8%となった。
ChatGPTについては、利用経験は1割にとどまったが、「サービス内容を知っており、利用してみたい」が12.6%、「サービス内容は知っているが、利用してみたいと思わない」が9.3%、「サービスの名称は知っているが、どんなサービスなのか知らない」が16.8%。全く知らない人は約5割にとどまり、他のサービスよりも認知度が高かった。
ChatGPTの利用状況を職業別にみると、「1カ月以内に利用した」「過去利用したことがある(1カ月以内には利用していない)」を合わせた割合は「会社勤務(管理職)」が最も高く、23.0%だった。次いで「会社経営(経営者・役員)」が22.5%、「学生」が18.2%。新しいサービスなどを考える立場の人や、新しいテクノロジーに関心が高い学生は、真っ先に利用してみたいと考えた人が多いようだ。
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