くら寿司では約10年前にしょうゆ皿を廃止している。自分で好きな量を出せるプッシュ式のしょうゆ差しを導入したのがきっかけだという。
広報担当者は「大手チェーンでしょうゆ皿が消えたのは、創作系の寿司が増えたことも関係しているのではないでしょうか」と指摘する。
各社がメニュー開発を強化した結果、オニオンサーモンやえびアボカドといったように、ひと手間加えた商品が増えている。また、軍艦系の寿司のバラエティーも豊富になっている。こうした寿司の場合、しょうゆ皿を使うより、直接上からかけたほうが食べやすい。もともと味が付いている商品もある。しょうゆ皿方式では、つまんでひっくり返した際に具がこぼれてしまうケースもある。
大手チェーンからしょうゆ皿が消えた背景には、プッシュ式しょうゆ差しの普及、創作系寿司の増加、店舗オペレーション簡素化などがあった。リーズナブルな寿司を提供するため、ムダを削る一方で、サービスを進化させてきた回転寿司業界。次は、どういった変化が起きるのか。
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