コロナ禍でいろいろとあったものの、21年に行われた東京五輪の「レガシー」を生かすため、このエリアの開発を進めることで地域の、そして東京の発展を進めたい狙いが、中央区にも東京都にもある。
複数の戦略が東京駅付近で新駅として結びつき、2つの事業者が1つに結ばれた鉄道で、新線ができることになる。
ビジネスエリアとしての東京都心と、居住など多様な開発計画の進む臨海エリア、研究拠点として発展を続けている東京大学の柏の葉キャンパスや筑波研究学園都市を結ぶ公共交通として、「つくばエクスプレス」と「臨海地下鉄」を結ぶ長期計画がある。
その際、東京駅最寄りでターミナルを共用し、多くの人をさばくのは利便性の観点からも理にかなっている。それぞれが別々のターミナルを都心に設けないことで、都心部のターミナルを大きくする必要がなくなり、必要な土地や建築物、お金などを節減できるメリットがある。実際に鉄道が走れば、列車も運用しやすくなる。
複数の鉄道の戦略、そしてそれを軸にした都市戦略があることで、利便性の高い大規模な鉄道計画が実現するのだ。
その上、茨城県はつくばエクスプレスを土浦方面に延伸させる意向を決めている。これも、公式な鉄道計画へと組み込まれ、実現の際には筑波研究学園都市の交通アクセスがより一層、向上することとなるだろう。
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