アブアブを経営するアブアブ赤札堂は大正時代の1917年、東京・深川で洋品店として創業。
中華レストランチェーンで東証スタンダードに上場する東天紅、日本最大のサファリである「富士サファリパーク」を運営する小泉アフリカ・ライオン・サファリなどと共に、小泉グループを形成する企業群の1つである。
現在のアブアブ赤札堂は、食品を中心としたスーパー「赤札堂」を東京都23区内に7店、ヤングファッション専門のアブアブを1店経営しているが、2024年6月には祖業であるアパレル・ファッション雑貨から撤退することになる。
なお、アブアブと同じビルの地下1階にあった赤札堂は23年5月末で閉店した。
業態、規模は異なるものの、総合スーパーのイトーヨーカ堂も、26年2月期までに肌着など一部を除き、祖業のアパレル事業から撤退することが決まっている。
スーパーを経営する企業が、不振に陥ったアパレル事業から撤退して食品に特化していくのは、大きな動きとしてある。
いわゆるファッションビルも、02年の「丸ビル」改装オープン、03年の「六本木ヒルズ」オープン以降は、アパレルよりも食品やレストランを重視する傾向が顕著になっている。アブアブにも、クレープやシュークリームの店が入っているが、もっとハンバーガーなど十代に人気の飲食店を重点的にそろえておけば、結果は違っていたかもしれないだけに、非常に残念だ。
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