プラントベースフード市場は近年拡大を続けている。TPCマーケティングリサーチ(大阪市)の調査によると、環境問題への配慮や菜食主義者の増加といった背景を踏まえ、欧米の市場規模は2020年度で前年比28.5%増の1兆2735億円となっている。この10年間で約3倍になっているという。また、国内業務用の市場規模も、22年は前年比17.1%増の297億円であり、この10年間で約2倍に拡大したと同社は発表している。
こうしたことを踏まえ、ローソンでは大豆ミートを使用した商品を何度か販売してきた。この取り組みが、SDGsとも関係しているからだ。しかし、「売り上げが通常商品の50〜60%しかなかった」(担当者)という。主な原因は消費者の認知度がそこまで高まっていないことだと同社は分析している。
この反省を踏まえ、まず代替卵を一度試してもらう機会をつくりたいとローソンは考えている。「本物の卵を使ったサンドイッチと食べ比べる」というコンセプトを打ち出すことで、購入のハードルを下げる狙いだ。
担当者によると、ローソンで今回ほどの規模で代替卵を使用した商品を発売するのは初めてだという。販売期間は4〜5週間を予定しているが、代替卵は消費者の支持を得られるか。
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