最後に、ヤマハ製プールの特徴を一つ紹介しましょう。プールには「吸い込み口」がありますが、何のために設置しているのかご存じでしょうか。汚れた水をろ過機に通して、きれいな水を供給するために必要なモノなんですよね。
昔につくられたプールの多くは、吸い込み口が1カ所しかありませんでした。四角いマスがあって、そのマスを外せば吸い込み口がある。そこに足をつけて、吸い込まれる感覚を楽しんだ人も多いかもしれません。
ただ、吸い込み口が1カ所だけだと、どうしても吸い込む圧力を強くせざるを得ません。残念ながら、吸引力の強さが原因で事故が増えていきました。そこで同社は、何をしたのか。吸い込み口を複数設置して、圧力を分散させることにしました。
あと、吸い込み口はプールの底にペタっと設置されているケースが多かったのですが、同社はL字タイプを開発。側面から底にかけて設置することで、吸い込まれにくい設計にしました。
さらに、吸い込み口にも格子を設置することで、できるだけ安全に使ってもらう工夫を施しました。結果、どうなったのか。プールをつくり始めた1970年代から現在まで、プールでの事故は1件もないそうです。
ヤマハ発動機はボートの底をひっくり返すことで、プールをつくったわけですが、次にどのような事業を始めるのでしょうか。いまはいったん息継ぎをして、再び泳ぎ続けるのでしょう。
ボートを製造しているヤマハが、「カプセルホテル」をつくれたワケ
“1本で3役”のペンが30万本以上売れた! なぜ開発したの?
コクヨのIoT文具「しゅくだいやる気ペン」、1万台以上売れた秘密
カシオの電卓パッケージ「プラ→紙」に なぜ国によってデザインが違うの?
なぜ「サンドイッチマン」は復活したのか 辞書から消えた言葉が面白い
「アウトドア用の冷凍めし」が登場 開発したら“相性のよさ”が分かってきたCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング