セイコー、国産初の「ダイバーズウォッチ」復刻 価格は46万円国内限定500本

» 2023年07月14日 07時00分 公開

 セイコーウオッチは8月11日、「プロスペックス」シリーズから、1965年に発売した国産初のダイバーズウォッチのデザインを復刻したモデルを発売する。希望小売価格は46万2000円。世界限定1965本のうち、国内では500本を限定販売する。同シリーズは、スポーツやアウトドアシーンに対応するブランド。初代モデルは防水時計が一般的ではなかった頃に、150メートル防水を実現した商品だ。

photo セイコーウオッチ、国産初のダイバーズウォッチのデザインを復刻したモデルを発売(出所:プレスリリース、以下同)
photo 「プロスペックス」シリーズ

新ムーブメントと現代の技術でスペックアップして再現

 現在のダイバーズウォッチの品質基準に準拠しつつ、当時のデザインを検証。新ムーブメントと現代の技術でスペックアップして再現した。搭載するムーブメントは、ダイバーズウォッチ用に新開発した耐衝撃性の高いキャリバー「6L37」を採用。現行のダイバーズウォッチ専用メカニカルキャリバーの中で最薄かつ径が小さいため、小ぶりなオリジナルモデルの外径38.0ミリメートルを再現した。

photo 小ぶりなオリジナルモデルの外径38.0ミリメートルを再現

 当時は150メートルの防水仕様を、200メートルの空気潜水用防水へ向上。ガラス素材もアクリルガラスからボックス型のサファイアガラスへと変更し、デザイン性と耐久性を両立した。

 ストラップは、オリジナルモデルの発売当時に装着されていたファブリック調のラバーストラップを、強化シリコン素材で再現した。スクリューバックの裏ぶたは、防水時計の証として1965年のモデルにも採用されたイルカのマーキングを施した。

photo ストラップは当時の意匠を可能な限り再現
photo スクリューバックの裏ぶたにイルカのマーキングを施した

 初代が誕生した60年代の雰囲気を残したダイバーズウォッチ専用のオリジナルボックスに収め、販売する。

photo オリジナルボックス

 セイコー製のダイバーズウォッチ初代モデルは66年から4回、南極地域観測隊の装備品として寄贈された。以降、後継モデルは、北極・南極・エベレストなど過酷な環境で活動する冒険家、探検家が使用するケースが増えた。1000メートル超の深海での実証実験も複数回行っており、プロ製品としての高い信頼性を誇っている。

 また、同シリーズでは、イメージキャラクターを務める大谷翔平選手の数量限定モデルを8月11日に発売する予定だ。

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