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「人材育成」に優れたコンサル企業、上位の特徴は?トップ20(2/4 ページ)

» 2023年07月27日 09時00分 公開

上位を外資が独占

 コンサルティング業界の「人材の長期育成」でトップだったのは、米国に拠点を置くコンサルティング大手の日本法人、マッキンゼー・アンド・カンパニー日本支社(4.40点)。3位にはボストン・コンサルティング・グループ合同会社(3.79点)が入るなど、外資系が多くを占めました。日系を見ると、2位にサーキュレーション(3.89点)、7位にリードクリエイト(3.58点)、10位に野村総合研究所(3.55点)が入りました。

 総合評価点では、上位11社まで全企業で4点台となりました。12位以下には3点台の企業もありましたが、いずれも3点台後半と総じて高い評価となりました。

(注)OpenWorkに20年以降に投稿された、現職・退職社員による会社評価レポート回答6932件を集計。対象者・集計期間を限定しているため、OpenWorkの各企業ページで掲載している企業評価点とは異なることがあります。

 上位企業の社員クチコミからは、社内での研修や教育の機会が豊富に用意されていることがうかがえました。「学ぶ環境はつくりやすい」「OJT(オンザジョブトレーニング)での丁寧なコーチングが奨励される文化」などの声が寄せられ、人材育成を重視していることが分かります。

 一方、こうした機会を最大限生かせるかどうかは本人次第であると指摘する声もありました。特にベンチャー企業では研修制度などがまだ十分に体系化されていないこともあり、自ら積極的に学ぶ姿勢が欠かせないようです。

 「ひとたびプロジェクトに入れば、プロジェクトリーダーが非常に(おせっかいなくらいに)丁寧に指導してくれて、一緒にキャリアも考えてくれるような『人材育成意識』が高い。前向きに取り組んでいる限り、全力で成長をサポートしてくれる風土がある」(ボストン・コンサルティング・グループ合同会社、男性)

 「人材育成という点での企業文化は、非常に素晴らしいものがある。やる気と自分でポジションを切り開いていけるコミュニュケーション能力(英語力も含む)がある人には、非常に良い会社だと思う」(マッキンゼー・アンド・カンパニー日本支社、女性)

 「変化や成長を受け入れられない人には、非常に厳しい環境。その状態でも容赦なく成果を求められ、そのための手段は基本的に自ら考えないといけない。大手のように育成体制が整っているわけではないので、自分でマインドセットして、動かなければ基本放っておかれる」(サーキュレーション、男性)

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