かつて一世を風靡(ふうび)した商品やサービスはなぜ生まれ、その後どうなったのか? また、話題になった企業の取り組みは、現在どう進化しているのか。流行の背景、ビジネスとして成功した理由、生き残り策などに迫る。
伊藤忠商事は2013年、働き方改革の一環として朝食を社員に無料提供する取り組みを始めた。「夜は早く帰り、朝早く出社して効率的に働く」という意識改革を実現するための施策だったが、現在はどのように運営しているのだろうか。東京都港区にある東京本社を取材した。
朝食は本社の地下1階、社員食堂の一角で平日午前6時30分〜8時に配布している。用意しているのは、サンドイッチ、おにぎり、サラダ、ヨーグルト、フルーツ、飲料など幅広い。
筆者が訪問したのは平日の午前7時だが、社員は慣れた手つきで商品を選び、会場出口にあるレジで社員証をかざして足早に職場に向かっていく。ほとんどの社員は「どれにしようかな」と立ち止まらないのが印象的だった。デスクで食べる人が多いという。
ルールは「1人3品まで」となっており、組み合わせは自由だ。広報担当者は「取る商品があらかじめ決まっている社員もいれば、飲み物だけを3本選ぶ社員もいます」と説明する。税務上の観点(福利厚生として扱われる範囲)を考慮し、1人3品にしているという。
会場入り口には「『ファミマ一押し!』コーナー」が設置されていた。取材当日は「具だくさん!油淋鶏(おにぎり)」「白いチョコパン」「チーズバーガー」「野菜生活ブルーベリー(野菜ジュース)」が目立つように陳列されていた。
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