日本の観光地の一つとして不動の人気を誇る沖縄県。近年は新型コロナウイルスの影響を受けつつも、2022年度の観光客数は約677万人と人気観光地としての存在感を見せた。
夏本番に入り、今年の沖縄もすでに多くの観光客でにぎわっている。お土産ショップや飲食店が軒を連ねる「国際通り」に、ジンベエザメが人気の「沖縄美ら海水族館」、透き通ったビーチなど、観光客を魅了するスポットを挙げれば枚挙にいとまがない。
観光業は沖縄を支える重要な柱といっても過言ではないだろう。実際、18年の観光業による収入(旅行・観光消費額)は7793億円に上っている。県は、県内への経済波及効果を1兆1700億円と算出しており、今後も国内外の旅行需要を取り込んでいく姿勢を見せる。
しかし、観光業が盛り上がる裏側で毎年大きくなっている問題がある。そう、交通インフラだ。県の調査によると、在住者は観光客来訪による影響について「混雑などによる交通の不便」(48.3%)、「生活環境の悪化」(41.8%)をトップ2に挙げた。また、59.9%が「オーバーツーリズムが発生している」と課題感を抱えていた。
沖縄の観光業をより加速させるために、交通インフラ問題は喫緊の課題となる。この機会損失を解決しようと、新しい「沖縄の足」確立に向け動き出したのが、ヘリコプターバスサービス(以下、ヘリバス)を展開するBlue Mobility(那覇市)だ。
限られた交通手段で交通渋滞が発生しがちな沖縄を「ヘリコプター」で移動するという取り組みだ。レンタカーのピックアップ時間を含めると2〜3時間要する本島北部への移動を30分程度に短縮できるという。ここからは実際のフライトレポートをお届けしたい。
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