店舗立地も異なるため、両チェーンは競合でありながら見かける場所はやや異なるだろう。松屋フーズHDが発表した同社全体の24年3月期における出店計画では、ロードサイド比率は約40%にとどまる。松のやも駅前や市街地で見かけることが多い。
同社の物件情報募集ページでも、ビルイン形式では「乗降客2万人以上の駅から50メートル圏内」「事業所街やオフィス街の飲食店舗の少ないところ」といった条件を示しており、ある程度栄えた駅前への出店に注力しているようだ。一方のかつやはロードサイド比率が高く、主に車で訪れる客をターゲットとしている。
近年ではこの店舗立地の違いが業績を左右した。コロナ禍では、比較的感染リスクの少ない店舗としてロードサイド形態で好調が目立った。
かつやを運営するアークランドサービスHDも売り上げ・営業利益ともに成長を維持している。対する松のやは、単体の業績が公表されていないものの、松屋フーズHDの業績は20年3月期から23年3月期までの4期で次のように推移しており、駅前を中心とした立地が足かせとなったように映る。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング