冷暖房完備の室内でキャンプ!? アウトドアブランド「LOGOS」がユニークなホテルを運営するワケ2018年オープン(1/4 ページ)

» 2023年09月09日 05時00分 公開
[昆清徳ITmedia]

 冷暖房完備の室内でキャンプ体験ができるホテルが、京都府城陽市の総合アウトドアレジャー施設「LOGOS LAND(ロゴスランド)」内にある。同施設は2018年6月にオープンしており、運営するのはアウトドアブランド「LOGOS」などを展開するロゴスコーポレーション(大阪市)だ。屋外で楽しむのがキャンプの醍醐味(だいごみ)であるはずだが、なぜこうしたホテルをオープンしたのか。同社直営事業部事業開発課の川岸雄吾氏に話を聞いた。

「LOGOS LAND」のプラムイン城陽内にホテルがある(提供:ロゴスコーポレーション、以下同)

どんな施設なのか

 ロゴスランドのコンセプトは「外で、食べて、遊んで、泊まる。」だ。施設総面積は約9万5000平米(東京ドーム約2個分)で、施設内には大型アスレチック「バンクーバー砦」、最長140メートルの「ローラースライダー」、手ぶらでたき火が楽しめる「たき火ラウンジ」、新感覚トランポリン「ふわふわドーム」、ピクニックなどに使える「大芝生広場」、BBQを楽しむ「BBQスタジアム」などがある。ロゴスランド自体は無料で入場可としている。

 ロゴスランドには年間4万〜5万人が訪れており、オープン以来売り上げは右肩上がりで増加。22年の売り上げは前年比147%となっている。

 室内でキャンプ体験ができるようにしたホテルは、ロゴスランド内にある「プラムイン城陽」と「アイリスイン城陽」だ。

 プライムイン城陽内にはいくつかのタイプの部屋がある。「テントタイプ」にはファミリー向けのテントを2つ設営。洗面やトイレ、シャワーを完備。定員は2〜8人で、1泊の料金は「大人(中学生以上)」が9900円、「小人(小学生)」が7590円、「未就学児(3歳〜小学生未満)」が3850円、「幼児(3歳未満)」を無料としている。

冷暖房完備の室内でキャンプ体験
テント部屋のイメージ
テントのある室内
バリアフリータイプの部屋

 その他、木のぬくもりを感じられるコテージをイメージした「コテージタイプ」には2段ベッドを設置。疑似たき火を囲んだアウトドア体験ができる部屋として訴求している。

コテージタイプの部屋もある

 いずれのタイプの部屋も冷暖房完備だ。

 また、プライムイン城陽の3階には、屋根があって天候に左右されにくいBBQテラスを設置している。大浴場や、団体での宿泊利用を想定したフリースペースなどもある。子どもに人気のアウトドア料理を味わえるようにしたファミリーレストランや、ロゴスのアウトドアアイテムで統一されたカフェもあり、ピクニック気分で過ごせるようにしている。

 子ども目線で楽しめるようにしている工夫は他にもある。例えば、プライムイン城陽内には駄菓子屋があり、レジ台の背丈をあえて低く設計している。子どもが初めてのお使いを体験できるようにするためだ。

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