コロナ禍でWeb会議やさまざまなオンラインツールが普及し、フルリモートや居住地自由など、出社しない働き方を採用する企業が増加した。一方で、オンラインでのコミュニケーションが増えたことで、リアルの価値があらためて見直され、オフィス回帰の動きも活発化している。
働く場所や勤務スタイルへの注目が高まる中、2025年卒の学生はリモート勤務をどのように捉えているのか。就活情報サイトを運営する学情(東京都千代田区)が調査した。
フルリモートや居住地自由の制度を設ける企業について「志望度が上がる」との回答は29.7%。「どちらかと言えば志望度が上がる」は32.3%と、合わせて6割以上が志望度に影響するとした。
回答者からは「働き方や働く場所を柔軟に選択できる企業は、働きやすいと思う」「リモートが可能な仕事であれば、リモートで働きたい」「結婚や出産、親の介護など、プライベートで変化があっても働き続けられると思う」といった声が寄せられた。
リモート勤務の制度がある企業だと「志望度が上がる」と答えたのは26.1%、「どちらかと言えば志望度が上がる」は44.7%に上った。回答者からは「通勤時間がないと、時間を有効活用できると思う」「仕事内容に応じて、出社とリモートを選択したい」といったコメントが集まった。
就職活動において「リモート勤務」の有無を重視する人は約5割に迫った。一方で「最優先で重視する」という人は4.4%にとどまり、最優先事項ではないことが分かった。回答した人からは「働き方の選択肢は多い方がうれしい」「仕事内容や給与など他の条件が同じであれば、リモート勤務ができる企業の方が魅力を感じる」「就職活動ではあまり重視していないものの、年齢が上がればリモート勤務ができるかを重視すると思う」といった声が寄せられた。
調査は8月9〜22日にインターネットで実施。同社が運営するWebサイトの閲覧者387人から回答を得た。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング