発売64年の「プラレール」、同53年の「トミカ」、同56年の「リカちゃん」と並び、タカラトミーを代表するIPとなっているゾイド。内藤係長にゾイドが長く愛される理由を聞いたところ、大きく2つの要因を挙げた。
1つ目がアニメの存在だ。毎日放送(MBS)が製作したシリーズ初のアニメ『ゾイド -ZOIDS-』(99〜2000年)は、アニメスタジオのジーベックが手書きのアニメーションと、当時の最新技術だった3DCGを組み合わせるという手法でゾイドの世界を描いた。この手法は画期的で、同作品は現在でも名作として語り継がれている。
内藤係長は同作品について「ゾイドはディテールが細かいのが特徴。当時の主流だった制作方法で描くのが難しく、CGモデルを使った制作が適切と判断した。今見ても、見劣りしないクオリティーの作品」と話す。
初代の作品では、金属生命体ゾイドと人間が共存する架空の惑星「Zi」を舞台に、主人公バン・フライハイトが、記憶を失った古代ゾイド人の少女フィーネの記憶を取り戻す旅を描いている。
アニメの制作によって、ファン層の拡大にもつながった。ゾイドの従来の主要ターゲットは男性だったが、初代作中の「アーバイン」「レイヴン」といった男性キャラの登場によって、女性ファンが増えたのだ。
大阪で開催された「ゾイド展」(5月26日〜6月19日)では、来場者全体の約6割程度が女性だったという。また、アニメの存在によって、ゾイドだけでなく、アニメの関連商品も売れ、会場の物販では1人で20万円分を購入するケースもあったという。
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