もう1つの理由が、商品の構造だ。恐竜や動物をモチーフにした「金属生命体」という設定上、動作ギミックが本体に凝縮されている。内藤係長は「機械工学に近い要素がある」と指摘。実際、ゾイドの構造に触れたことをきっかけにロボット教室に通う子どもたちが増えているという。
「『動くプラモデル』という点はゾイドの大きな特徴。脚がどう付いていて、どのような仕組みで動くのか、気になる子どもはゾイドにハマりやすい」(内藤係長)
なお、同社で「ゾイドブロックス」「凱龍輝」「ムラサメライガー」の商品開発を手掛けたことで知られる中瀬崇嗣氏は、同社の公式YouTubeチャンネルの動画内で、幼少期にゾイドに触れたことをきっかけに、大学では機械工学の道に進んだことを明らかにしている。
昭和・平成・令和と世代を超えて愛されるゾイドシリーズ。40周年を記念して、ブームの火付け役となったアニメ初代作を東京MXで再放送している。公式YouTubeチャンネルではアニメ4作品を配信中だ。
その他、40周年の集大成として最大規模の展覧会「大ZOIDS博2023」を全国で開催中。会場では歴代アニメの資料や新旧玩具のジオラマを展示し、ゾイドの魅力を紹介している。これまで富山県、大阪府、福岡県と開催し、10月7日〜22日にかけて、東京ドームシティ(東京都文京区)で開催する。
内藤係長は「親子2〜3世代で愛されるオリジナルコンテンツを多く持っている」と説明。今後の事業展開については「30〜40代のアニメが好きでファンになった方をターゲットにした事業を展開していく。40周年を皮切りにちゃんとゾイドで楽しんでもらえるような環境を作っていきたい。親子のコミュニケーションのきっかけにもしてほしい」と意気込んだ。
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