最近、ドライブスルーにおいて、スターバックスはアプリを介したモバイルオーダー注文でピックアップする顧客に「スキャンレス・ペイ」(Scanless Pay)の実証実験を行っています。スキャンレス・ペイとはスマートフォンのGPS機能によりドライブスルーレーンに並んでいる顧客の位置を把握することで、QRコードをスキャンしなくても顧客を特定して注文品を渡せる機能です。
ドライブスルーに並んだドライバーは、スマートフォンを取り出し、アプリを起動したり、QRコードを表示したりしなくても名前を伝えるだけで商品を受け取れるのです。スターバックスにとってはQRコードをスキャンする必要がなくなることでドライブスルーの待ち時間を短縮でき、多くの顧客をさばけるようになります。
スキャンレス・ペイの使い方は対象となるスターバックス店でモバイル注文しておき、受け取る直前でアプリからチェックイン(Check-in)します。チェックインすることでスターバックスが全地球測位システムにより顧客の位置をフォローできるのです。あとはドライブスルーの窓口で顧客が名前を伝えるだけで注文品を受け取れます。
ピックアップオンリーや空港内ピックアップ、ドライブスルー店やスキャンレス・ペイの事例からも分かるように、「くつろげる場所」というよりスピード重視なのです。実際、スターバックスは一部の店舗に高性能コーヒーメーカー「サイレンシステム」(Siren System)を導入し、グランド・モカ・フラペチーノなどの調理時間を大幅に短縮させています。
ところで、スターバックスは2021年11月、ニューヨーク市内にレジなしコンビニエンスストア「アマゾン・ゴー」(Amazon Go)とコラボした新業態をオープンしました。テスト展開となる「スターバックス・ピックアップ・ウィズ・アマゾン・ゴー」(Starbuck Pickup with Amazon Go)は、マンハッタン・ミッドタウンの59丁目沿いでパーク・アベニューとレキシントン・アベニューの間にあります。
入り口から左側にスターバックス・ピックアップのカウンターがあり、その横にはレジなし決済システム「ジャスト・ウォークアウト」(Just Walk Out)ゲートがあるのです。ジャスト・ウォークアウトのゲートではアマゾン・アプリのインストア・コードからQRコードを表示させスキャンします。もしくは生体認証の「アマゾン・ワン」(Amazon One)に事前登録しておけば手のひらをかざすことでゲートが開く仕様になっています。
スターバックス・ピックアップ・ウィズ・アマゾンゴー1号店。入り口から左側にスターバックス・ピックアップのカウンターがあり、その横にはレジなし決済システム「ジャスト・ウォークアウト」ゲートがある。カウンターにはピックアップを待つコーヒーが並べられており利用者の多さが際立っているまたゲートでクレジットカードを挿し込むことで、アマゾンのアカウントがなくても入店できるようになっています。
ゲートを通るとサラダやサンドイッチ、スナック類が置かれているアマゾン・ゴーのエリアが広がり、イートインスペースにはテーブルや椅子があります。飲み物はスターバックスのアプリを介して注文しながら、食べ物はジャスト・ウォークアウトを通ってレジなしです。
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