有楽町駅に「祝儀袋の自販機」が登場 “タイパ需要”に対応11月30日まで

» 2023年11月09日 15時55分 公開
[熊谷ショウコITmedia]

 紙製品・化成品メーカーのマルアイ(山梨県市川三郷町)は11月1日から、自動販売機で祝儀袋の販売を開始している。東京メトロ有楽町線「有楽町駅」D4出入口すぐの場所にあるキャッシュレス自販機で、全15種の商品を販売している(11月30日まで)。同社によると、こうした取り組みは業界初だという。

キャッシュレス自販機で祝儀袋を販売(出典:プレスリリース、以下同)

“タイパ需要”に応えた販売方法

 同社は1888(明治21)年の創業以来、祝儀袋や事務用封筒など日用紙製品を保護する産業用包材を手掛けている。中でも祝儀袋や香典袋は伝統的なものから華やかなデザインのものまで、約500種類の商品を販売している。

 昨今はリモートワークやオンラインチャットなどが普及し、日常のやりとりでデジタル化が進んでいる。同社によると「その『手軽さ』に利点を感じる人が多い中、冠婚葬祭などの特別な場面では相手に気持ちや心を込めたものを贈りたいというニーズがある。さらに『タイパ(タイムパフォーマンス)』を重視する風潮も続いており、“良いものを時短で簡単に買いたい”傾向が強まっている」という。

 そこで同社は、自販機で祝儀袋の販売を開始。扱っている商品は、慶事や弔事で使用できる祝儀、不祝儀品など全15種類。祝儀袋は3300円の高価格のものから数百円のものを用意し、挙式のスタイルや相手の好みなど、さまざまなシーンに合わせて選べるようにした。

「happy」のメッセージを水引で表現した個性豊かな祝儀袋「こち アルファベット金封」(3300円)
新婦が手に持つブーケをイメージしてデザインした華やかな雰囲気の祝儀袋(700円)

 出産祝いとして贈ったあとも赤ちゃんのスタイ(よだれかけ)として、2次利用できる布製の祝儀袋や、冠婚葬祭の場で必需品の袱紗(ふくさ)も販売する。

スタイとしても使用できる、ミッフィーの刺繍を施した今治タオル製の祝儀袋「ミッフィー スタイ金封 ピンク」(2420円)
慶弔両用で利用できる洋風タイプの袱紗「洋風ふくさ ネイビー」(2640円)

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