――リアルウォーキングイベントの開催は、どの時期から考えていたのでしょうか。
柴プロデューサー: 位置情報ゲームならではの、ゲームと現実世界をつなぐリアルウォーキングイベントの開催は、19年9月のサービス開始当初から構想していました。しかし、翌年の春から新型コロナウイルスの感染が拡大。外出自粛の流れもあり、感染が収束してきた22年12月にようやく開催できました。
――関東での開催は当初「23年4月」と発表されていましたが、半年間の延期となりました。どのような事情があったのでしょうか。
柴プロデューサー: 第1回のリアルウォーキングイベント開催当初はどのくらいの方が来てくれるのか正直読めなかったのですが、実際には2日間で5万人を超える来場者があり、会場周辺では「電車(大阪モノレール)が満員で乗車できない」「携帯電話の通信が途切れて、ゲーム自体がプレイ不能に」など、想定していなかった事態が相次ぎました。
第2回の運営方法を大幅に見直すために、開催の延期を決断。その後、ゲーム内で実施したアンケートで「イベント人数を制限して開催」(46.7%)、「参加費がかかっても参加したい(前回は公園入園料の260円のみ)」(58.9%)との声が多く、事前申し込み制の電子チケット(2970円)購入の上での参加としました。有料制にすることで参加者を事前に把握できるので、混雑の予測なども立てられます。
また、会場内には通信各キャリアの移動基地局を設置する調整をしたので、電波状況は前回イベントよりかなり改善されています。
――富士急ハイランドを会場に選ばれた理由をお聞かせください。
柴プロデューサー: 都心に近く利便性が良すぎると、前回以上に参加者が殺到する恐れがあります。かつ、公園などは「大規模イベントはお断り」という場合も。アンケートでは開催候補地の推薦を多くいただいたものの、実際に開催が可能な会場の選定には、かなり苦心しました。
富士急ハイランドは東京・新宿から高速バスで2時間ほどで、かつ名古屋・大阪などからもバスで直行できます。また「コニファーフォレスト」という、メイン会場として最適のスぺース(夏季はライブ会場、冬場はスケートリンクとして使用している)もあり、うってつけの条件でした。
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