USJ時代の構想から10年超 沖縄・新テーマパーク「ジャングリア」の舞台裏森岡毅氏の熱意と狙い(2/4 ページ)

» 2023年11月28日 11時13分 公開
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 ところが、2016年5月、USJは突如、沖縄からの撤退を決める。前年に親会社が買収され、経営陣が入れ替わっており、判断が覆った。

USJが沖縄にテーマパーク建設を検討していることを報じる1面トップ記事(2014年7月5日付の沖縄タイムス)

 森岡氏は共同通信の取材に「収益性は申し分なかった」と悔しさをにじませた。そして、諦めていなかった。

 同年にUSJを退職し、マーケティング会社「刀」(大阪市)を設立。2018年8月には、沖縄を代表するオリオンビール、リウボウ、ゆがふホールディングスの地元3社に加え、近鉄グループホールディングスなどとテーマパークの開発を担うジャパンエンターテイメント社(名護市、加藤健史代表)を立ち上げた。

 その後、建設地を今帰仁村と名護市にまたがるオリオン嵐山ゴルフ場に決定。ジャパンエンターテイメント社は環境影響評価などの手続きを終え、今年2月7日、ついに建設に着工した。

 テーマパークの開発資金は600億〜700億円に上るという。

記者団に囲まれる当時のUSJ代表のグレン・ガンペル氏(中央)と執行役員として同行していた森岡毅氏(右後方)=2015年7月、沖縄県庁

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