『ONE PIECE FILM RED』から『マリオ』まで、増えるリバイバル上映と変化するその様相(1/2 ページ)

» 2023年12月01日 16時00分 公開
[小新井涼ITmedia]

この記事は、Yahoo!ニュース個人に10月130日に掲載された「「ONE PIECE FILM RED」から「マリオ」まで、増えるリバイバル上映と変化するその様相」に、編集を加えて転載したものです(無断転載禁止)。


 『ONE PIECE FILM RED』や『すずめの戸締まり』『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』など、10月にかけて話題のアニメ映画の“リバイバル上映”が、かなりの数集中する期間となっていたのをご存じでしょうか。

 “リバイバル上映”と聞くと、かつては昔の映画や古い作品をもう一度スクリーンで鑑賞するための特別興行のイメージが強かったのですが、上記ラインアップをみても分かる通り、昨今はその様相が少し変わってきているようです。

o 劇場内ポスター(筆者撮影)

“リバイバル”から“アンコール”へ、増加する新作映画の再上映

 10月にかけて行われた/行われているリバイバル上映は、概観するだけでも以下の作品達がありました。

 9月下旬から10月初旬にかけて行われた『すずめの戸締まり』のおかえり上映、10月中旬に行われた『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』の4D復活上映、10月20日から行われた映画デジモンアドベンチャーシリーズ「3本立て」一挙上映と『ONE PIECE FILM RED』アンコール上映、そして27日から行われた『BLUE GIANT』のアンコールリバイバル上映などです。

o 『すずめの戸締まり』(公式Webサイトより引用)

 こうしてみると、映画デジモンアドベンチャーシリーズこそ従来のイメージでのリバイバル上映ですが、他の作品達はどれも昨年から今年にかけて公開されたばかりの、どちらかというと新作映画であることが分かります。

 つまり、昔の作品を復活させる“リバイバル”というよりも、いくつかの作品で既にその言葉が使われている通り、終わったばかりのパフォーマンスに再演を求める“アンコール”のように、終映から数年も経っていない作品のアンコール上映が増加してきているのです。

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