「ヤン坊マー坊」新デザイン案が波紋 どうして?(1/2 ページ)

» 2023年12月04日 10時43分 公開
[産経新聞]
産経新聞

 ヤンマーホールディングスが、マスコットキャラクター「ヤン坊マー坊」を刷新しようと発表したデザイン案が波紋を呼んでいる。長く親しまれてきた黒髪の丸い頭の図柄を一新、赤と青が基調の現代的なアニメーション風の絵柄が特徴で、ネット上では「昔のままが一番」「受け入れられない」との声もあがる。企業のキャラクターの変更は新しいファンを獲得する可能性もあるが、反発を受けるリスクもはらむ。専門家は「合意プロセスが重要」と指摘する。

「昔のままが一番」

 ヤン坊マー坊は昭和34年、テレビ番組「ヤン坊マー坊天気予報」のキャラクターとして登場した。時代ごとにマイナーチェンジを繰り返し、坊ちゃん刈りでずんぐりした姿になったのは2代目。今も多くの人がイメージするデザインが固まったのは63年の4代目からで、目の表現に白目が加わった。

 現在は8代目だが、ヤンマーは刷新を決め、11月16日に9代目として3つの新デザイン案を発表した。いずれも「未来の可能性に一緒にチャレンジするイメージ」といい、来年公開予定の同社オリジナルアニメ「未ル」にも登場する予定だ。ヤンマーの担当者は「社内外から以前のデザインを惜しむ声がたくさん出ているのは事実」とした上で、「新たなチャレンジをしていくことが大切だと考え、大きな決断をした」と説明する。

 12月7日までの一般の人気投票で、最も票を集めたものを採用する。

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