目をつぶったままでも“正しく”着られる!? ドンキ「表裏前後」ないTシャツ発売 誤解を防ぐ細かすぎる仕掛け(2/2 ページ)

» 2023年12月06日 05時00分 公開
[昆清徳ITmedia]
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どう分かりやすく伝えるか

 担当者は「『前後ろがない』というのは理解してもらいやすい。しかし、『表裏までない』という概念が伝わりにくいのではないかと感じている」と語る。商品のパッケージでは「どう着ても正解」「裏返しの余地がない」「裏表前後なし!」「『着る』『脱ぐ』『洗う』『畳む』でうしろまえからの解放!」といったように、これでもかと機能性をアピールしている。こうした説明だけでは理解してもらいにくいと考えているので、分かりやすいPOPも別途作成したとのこと。

Tシャツの全体像
表裏をひっくり返したTシャツ

 税別で998円という安さもポイントとしている。ドンキでは、思わず「ありえねぇ!」と感じてしまうほどの「価格」と「商品特徴」を兼ね備えた商品に「ありえ値ぇ!」マークを付けている。新商品のパッケージでも「ありえ値ぇ!」を訴求しており、日常的に着用するTシャツを気軽に購入してもらいたいという狙いがあるとみられる。

 表裏前後がないTシャツは初速が好調だというが、今後もタイパを求める消費者の支持を得られるか。

時短を訴求
タイパを意識する層にアピール
白いバージョン
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