企業は交際費にいくら使っているのか。帝国データバンクが調査結果を発表し、2022年度決算(22年4月〜23年3月)における企業の接待交際費は、社員1人・1カ月当たり1万8192円であることが分かった。前年から2割超と大幅な増加を見せた。業種別で支出が最も多いのは不動産業で、5万9515円となった。
交際費には贈答品などを含んでおり、全てが飲食代として計上されたものではない。1人当たり5000円分の飲食代を交際費として経費処理したと仮定すると、月間で社員1人当たり3.6人分の飲食需要が発生した計算になる。
過去10年での最高額は、19年度の2万3383円。その後、コロナ禍による行動制限もあって20〜21年度は減少した。21年度は過去10年で最小となる1万6653円だった。その後回復傾向が進み、23年度も11月までのデータを集計すると、平均は1万8400円となっている。
業種別にみると、22年度における社員1人当たりの交際費が最も多かったのは不動産業。5万9515円と平均を大きく上回った。管理会社や協力先となる建設企業など、交流範囲が多岐にわたることが大きな要因とみられる。「職別工事業」(2万9000円/月)、自動車ディーラーを含む「自動車・自転車小売」(2万3707円/月)が続き、1人当たり1カ月の交際費が2万円を超えたのは8業種に上った。
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