老後の住まいの不安 持ち家1位は「維持管理が大変」、賃貸は?(1/2 ページ)

» 2023年12月27日 08時00分 公開

 不動産事業を手掛けるAlbaLink(東京都江東区)は、全国の男女を対象に「老後の住まいに関する意識調査」を実施した。持ち家に住んでいる人に聞いた「老後の住まいに関する不安」の1位は「維持管理が大変」(146人)だった。

photo AlbaLink(東京都江東区)は、全国の男女を対象に「老後の住まいに関する意識調査」を実施した(出所:photoAC)

 2位は「住めなくなった際の手続き」(51人)、3位は「住宅ローンを完済できるか」(48人)だった。

photo 老後の持ち家に関する不安(出所:プレスリリース、以下同)

1位は「維持管理が大変」

 1位の「維持管理が大変」と答えた人からは、「収入がなくなって年金生活になったとき、『家の管理』『外壁』『リフォーム』などにお金をかけられるか不安」(40代女性)、「マンション住まいなので、積み立て修繕費と管理費が値上がりしていくことを考えると年金生活になったとき払いながら暮らせるか不安」(30代女性)などの声が多く聞かれた。

 また、庭があると植物の管理などの手間や労力もかかり、豪雪地帯では雪かき・雪下ろしなどの労力もかかるため「高齢になると自分でやるのはしんどいだろう」と不安を持っているいる人や、持ち家だとランニングコストとして固定資産税もかかってくるため、支払いを心配している人が多かった。

 2位の「住めなくなった際の手続き」については、「将来別の場所に住みたいと思ったとき引越ししにくい」(20代女性)、「老後は地元に戻りたいので、『戻りたいタイミングで今の家が売れ、地元に家を買えるか』が不安」(40代女性)という意見が挙がった。

 持ち家に住めなくなったときや引越しを希望するときには、「売る」「貸す」「取り壊す」といった処分を検討するケースが多くなり、スムーズに処分できるかを心配している人が多数いた。「子どもに相続してもらうのか」など、死後の不動産の扱いについても考えておく必要があるという声もあった。

 3位は「住宅ローンを完済できるか」。「完済する前にローンの利率が上がるのではないか」(30代女性)、「今のペースでは夫の定年までにローンを払い終わらない。払いきれなかった場合住み続けられない可能性があるので不安」(40代女性)という話が聞かれた。今は問題なく返済できていても突然の病気や解雇などで返済が難しくなること、また将来的な金利の上昇を心配している人や、「繰り上げ返済をしたいけどできなさそう」と不安を感じている人が多かった。

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