老後の住まいの不安 持ち家1位は「維持管理が大変」、賃貸は?(2/2 ページ)

» 2023年12月27日 08時00分 公開
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老後の賃貸に関する不安1位は?

 賃貸に住んでいる人に聞いた「老後の住まいに関する不安」で最も多かったのは「家賃を払い続けられるか」(103人)だった。賃貸は住んでいる限りずっと家賃が発生するため、退職後の収入がない状態でも払い続けられるか不安に思う人が多いようだ。

photo 老後の賃貸に関する不安

 また、高齢になると契約更新や入居時の審査が厳しくなるケースもあることから、「賃貸に住み続けられるか」(78人)、「持ち家に住み替えるべきか」(37人)などを心配している人も目立った。

 1位の「家賃を払い続けられるか」を不安に思っている人からは、「老後に収入がなくなったとき家賃支払いが可能か。自分で家賃支払いなどの管理ができなくなったときどう対処すればいいのか」(30代女性)、「家賃の値上げと退職後に家賃が払えるかが心配」(60代以上男性)という声が聞かれた。

 2位の「賃貸に住み続けられるか」については、「生涯賃貸に住み続ける予定だが高齢になったときに希望する物件を貸してもらえるのか不安」(20代女性)、「自身が年老いて単身となった際に、現在の住居から退去を迫られないか」(50代男性)について不安に思っている人の声が挙がった。

 3位の「持ち家に住み替えるべきか」と答えた人からは、「賃貸で住むよりも持ち家でローン支払いのほうがいいのではと思っている。持ち家の建築ができるのか不安で」(20代女性)、「一生賃貸に住むのか。将来的にマンション購入なども考えた方がいいのか」(20代女性)について悩んでいるという声が聞かれた。

老後の住まいに不安がある割合は?

 老後の住まいに不安が「かなりある」「少しある」と答えた人の割合は「持ち家」が98.9%、「賃貸」が97.7%と、持ち家でも賃貸でもほとんどの人が老後の住まいに関して不安を感じていることが分かった。

photo 老後の住まいに不安があるか

 不安が「かなりある」と答えた人の割合は、持ち家が38.0%なのに対し賃貸は49.3%と、11ポイント以上高く、「賃貸に住んでいる人のほうがより強い不安を感じている」という現状が浮かび上がった。賃貸だと「住まいを失う可能性がある」と考える人が多いことが理由のようだ。

 今回の調査は、全国の男女を対象にインターネットで実施した。調査日は12月13日、有効回答数は500(女性350人、男性150人)。

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