「日本一高いビル」「1室200億円超」 麻布台ヒルズは確かにスゴいが、気になったいくつかのこと：長浜淳之介のトレンドアンテナ（5/6 ページ）

[長浜淳之介，ITmedia]

レストラン・物販・ホテルも充実

　レストランのハイライトは、フレンチの巨匠・三國清三シェフがプロデュースする、グランビストロ「Dining 33」が挙げられる。前述したスカイロビーと同じ森JPタワーの33階にあり、東京の街を一望しながら食事ができる。

三國シェフプロデュース、ダイニング33

　料理は「シェアするフレンチ」を提唱している。「フランス料理では、イタリアンや中華のような大皿の料理を取り分けてシェアする文化がないが、日本から新しいシェアするフレンチのスタイルを確立し、世界へ発信する」と三國シェフは意気込んでいる。お土産に良い洋菓子をそろえた、パティスリーを併設している。席数は198席で、ランチは6000円のコース、ディナーは1万1000円のコースがメイン。また、展望台に直結する34階のカフェでも、三國シェフプロデュースのフードなどが楽しめるようにしている。

ダイニング33の料理｡取り分けるフレンチを提案

ダイニング33に併設されたパティスリー

　Dining 33以外のレストランは、低層階に位置。タワープラザ3階のタイ料理「サーワーン ビストロ」は、ミシュラン1つ星を獲得した「サーワーン」をカジュアルにし、日本初出店となる店舗。同3階には、ニューヨークとマイアミビーチでミシュラン1つ星を獲得した「鮨 麻布」が“逆上陸”の形で、本店をオープンした。

鮨 麻布

　鮨 麻布を経営するPlan・Do・See（東京都千代田区）は、約60平方メートルのテラスを備えたオールデイダイニング「Balcony by 6th」、「おちあいろうステーキハウス東京」、バー「The Lover's Lounge」を同時出店。同社は有楽町駅前で「6th by ORIENTAL HOTEL」という、ホテルのメインダイニングをコンセプトとした鉄板焼き・バー・寿司などの複合店を11年間運営してきたが、ビルの取り壊しに伴い移転してきた形だ。

バルコニー by 6thの料理