カロンジャ氏は取材に対し、現在、中国の自動車メーカー・奇瑞汽車の小型セダン「チェリー」の生産開始に向けた交渉が成立間近なことを明かし、「決まればインパクトは大きい」と話した。
中国企業がプロジェクトの強力な後押しになるというのは少し複雑な気分にもなるが、日産の「血脈」も色濃く残る。Btechは、日産工場閉鎖直前まで生産されていたピックアップトラック「ナバラ」をベースにした車種を、D−Hubで手がける予定だ。
D−Hubでは、比較的少ない投資額で試験的に生産してみたいと考える企業など、国内外からの複数の発注にも対応していく方針。「日産時代からルノーやダイムラーと仕事をしてきた。(日産時代同様)オープンマインドなプロジェクトだ」とカロンジャ氏。
約40年前に上陸した日本の「技術と心」は、カタルーニャの地で息づいている。(大泉晋之助)
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