スマホでよく使う機能 「検索エンジン」「メール」を上回る1位は?1000人に聞いた

» 2024年01月19日 08時00分 公開
[サトウナナミITmedia]

 スマートフォンの普及率は年々増加し、今や生活に欠かせないものとなっている。人々はスマホをどのように活用しているのか。JTB総合研究所が調査を実施した。

photo スマートフォンで最もよく使う機能とは?(ゲッティイメージズ)

 調査はスマホの利用実態を継続的に調べることで、今後の生活や旅行行動に関する変化の兆しをとらえようと、同研究所が2013年から実施し、今回で8回目。前回(19年)の調査では、SNSの役割がコミュニケーション手段から情報収集手段へと移行しつつあることが明らかとなった。今回の調査ではどのようなことが分かったのか。

スマホでよく使う機能「検索エンジン」抑えた1位は?

 スマホでよく使う機能について、最も多い回答は「メッセージやチャット」で85.5%に上った。次に「検索エンジン」(77.2%)、「メール」(71.7%)と続いた。

photo スマートフォンでよく使う機能(JTB総合研究所調べ)

 「電話」「メール」の割合は19年調査から8ポイント以上減少。一方で「動画・画像投稿サイト」「テレビ・映画」は19年調査から8ポイント以上増加した。

 スマホで利用するSNSや動画投稿サービスは「LINE」が89.5%でトップに。その他「YouTube」(71.1%)、「Instagram」(50.6%)が上位となった。「Instagram」「TikTok」は19年調査から10ポイント以上利用率が上昇し、幅広い年代に広がっている様子が見受けられた。

 一方で「Facebook」は19年調査から10ポイント以上利用率が減少。年代性別ごとに見ると、60代の女性の利用率は上昇したものの、男女ともに50代以下はどの年代においても利用率が下がる結果となった。

photo 【性年代別】スマートフォンで利用する主なSNSや動画投稿サービス(JTB総合研究所調べ)

継続利用したいアプリは?

 継続利用したいアプリは「検索エンジン」が1位で63.7%に上った。2位は「地図アプリ」(62.9%)だった。

photo 継続利用したいアプリ(JTB総合研究所調べ)

地図アプリはどう使っている?

 地図アプリはどのように使われているのか。メインの機能である「行きたい場所を検索」(83.7%)、「ルート案内機能」(63.0%)のほか「地図検索で店などの情報を調べる」(30.5%)、「現在地や目的地周辺の飲食店などを探す」(23.4%)、「行きたい場所をメモ代わりにピン止めする」(12.1%)など、さまざまな用途で利用されていることが分かった。

photo 地図アプリの使い方(JTB総合研究所調べ)

 スマホゲームをしている人のうち、ゲームのために「普段の通勤や通学の経路からちょっと寄り道した」「店舗に滞在するために商品を購入した」といった何らかの行動変化を起こしたという人は、合わせて45.8%に上った。年代性別ごとに見ると、30代男性が72.7%、29歳以下の男性が63.3%となり比較的割合が高い傾向が見られた。

 スマホでの旅行関連商品の予約や購入については、13年の調査開始以来継続して増加。23年調査では、19年から10ポイント近く上昇した。

 購入した旅行関連商品の内訳は「宿泊施設」が40.4%と他を大きく引き離してトップに。「航空券」「イベントなどのチケット」「現地の鉄道やバスの切符」「国内空港までの電車やバスの切符」など、チケット類についてはいずれも19年調査から上昇傾向となった。

photo スマートフォンを利用して旅行商品の予約や購入をしたか、予約購入した旅行関連商品(JTB総合研究所調べ)

 同研究所は「コロナ禍による入場制限や非接触型サービスなどが広がったことが影響していると考えられる」とコメントした。

 調査は、23年11月2〜3日にインターネットで実施。首都圏、名古屋圏、大阪圏に住む18〜69歳の男女で、プライベートでスマホを利用し、過去1年以内に1回以上の国内旅行(日帰りも含める)をしたことがある1030人から回答を得た。

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