県外に出た高卒生はどこへ行くのか 毎年「社会現象」が起きているデータに隠された真実(3/3 ページ)

» 2024年01月27日 08時30分 公開
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 進学だけでなく就職においても、各地方の主要な都市圏への「多極集中」の構図があります。

ビジュアルでわかる日本』(にゃんこそば、宮路 秀作/SBクリエイティブ)

 このように、高校卒業生の進路に関するデータを見ると、18歳(〜20歳ごろ)という大切な時期に、若者たちがどのような進路を選び、どこからどこに移動しているのかが見えてきます。それぞれの若者にはそれぞれの物語がありますが、毎年100万人近くの若者たちの選択が集まって、人の流れをつくります。その結果として、大都市圏への人口集中という社会現象が起こっているのです。

参考:文部科学省『学校基本調査』(2022 年)

この記事は、『ビジュアルでわかる日本』(にゃんこそば、宮路 秀作/SBクリエイティブ)に掲載された内容に、編集を加えて転載したものです。


プロフィール:

著者:にゃんこそば

たびたび地図をテーマにしたツイートをバズらせており、雑学的アプローチが得意。X(旧ツイッター)のアカウント

監修 宮路 秀作(みやじ しゅうさく)

代々木ゼミナール地理講師。日本地理学会企画専門委員会委員コラムニスト。Yahoo! ニュース個人オーサー。日本地理学会賞(社会貢献部門)受賞。主な著書は『経済は統計から学べ!』『経済は地理から学べ!』『目からウロコのなるほど地理講義』。 X(旧Twitter)のアカウント


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