ヒューマンリソシア(東京都新宿区)は、世界のIT技術者の給与動向を調査し、「データで見る世界のITエンジニアレポートvol.10」として発表した。IT技術者の給与が世界で最も高いのは「スイス」(10万2839ドル)だった。
2位は「米国」(9万2378ドル)、3位は「イスラエル」(7万6500ドル)で、上位3カ国の順位は前年調査と同じ結果となった。
4位は「デンマーク」(7万2219ドル)、5位は「パナマ」(6万3318ドル)。「日本」は3万6061ドルで26位だった。
ITエンジニアの給与が前年比で最も増加したのはチェコ(前年比32.1%増)、2位はカメルーン(同30.0%増)、3位はコスタリカ(同19.9%増)となった。
増加率の上位10カ国には、東欧からチェコ、ポーランド、ブルガリアの3カ国が、中南米からコスタリカ、ブラジル、メキシコの3カ国が入った。日本は前年比で5.9%減少しており、増減率では58位と下位の結果となった。
日本のITエンジニアの給与が世界各国と比較して低迷している要因の1つに、ドルに対して円安が進行していることが挙げられる。為替相場の影響を鑑み、各国の現地通貨ベースでITエンジニア給与の増加率を集計したが、日本は円ベースでも前年比0.4%増にとどまった。
G7構成国(カナダは前年データが取得できず対象外)は、フランスが3.8%増、米国が3.6%増、ドイツが2.6%増で、平均で2.6%増となった。G7以外ではあるが、中国は16.9%増となっている。
国際労働機関(ILO)や各国の統計データおよび公表データをベースとした独自分析により、世界72カ国のIT技術者の給与を調査した。
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