学生や若者が住みやすい路線はどこか 通うのに便利で家賃が安いところ関東の私鉄沿線格差(2/2 ページ)

» 2024年02月03日 09時00分 公開
[小林拓矢ITmedia]
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関東の私鉄沿線格差』(小林拓矢/河出書房新社)

 会社などに通いやすい路線というのは、職場のあるターミナル駅に直結している路線もしくは、都心へ向かう地下鉄に乗り入れている路線である。地下鉄乗り入れ路線なら、多くの企業がある大手町周辺に行きやすいというメリットがある。

 その点で厳しいのは、都心乗り入れがない西武新宿線や、京王井の頭線である。東急池上線もその仲間に入る。西武新宿線は早稲田大学に通うのに便利であり、京王井の頭線は沿線に明治大学や東京大学のキャンパスがあるが、勤務先によっては引っ越しを検討せざるを得ないケースもあるだろう。

 もっとも、いまどきの東京圏出身者は、在学中のみならず、入社したあとも親元から通う人が増えているから、会社への通いやすさなど考慮する必要のない時代になっているのかもしれないが……。

この記事は、『関東の私鉄沿線格差』(小林拓矢/河出書房新社)に掲載された内容に、編集を加えて転載したものです。


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